2007-11-14 11:26 AM written by Gen Taguchi
ネットのおかげで(せいで?)なにかと騒がしい音楽業界ですが、興味深い記事が。「Six digital music pioneers」ということで、音楽業界にイノベーションを起こしたアーティストが紹介されています。
詳しくは以下からどうぞ。
あまり知られていないようですが、楽曲のダウンロード販売を最初に行ったのはエアロスミスで、なんと1994年だったとのこと。1994年と言えばまだモザイクの時代です。驚きですね。
Genesisのメンバーであったピーター・ガブリエルさんには先見の明があり、1999年に音楽配信サイトの「On Demand Distribution」を開設。ここで使われた技術がのちにさまざまなサイトで使われるようになったそうです。このサイトはめぐりめぐって2006年にNokiaに60億円で買収されています。
デビッド・ボウイさんもいろいろやっちゃっているようです。コンピュータゲーム用に曲を書いたり、「Cyber Song Contest」なるコンテストを開催、インターネットを使ってファンから歌詞を募集したりしています。
彼らが人気が出たきっかけはまだ有名でなかったころにファンにばらまいていたCD。ファンはそれをMySpaceにアップしてコミュニティをつくり、そこが盛り上がるにつれて他のメディアからの注目を集め、大ヒットにつながっていきました。
最近話題だったレディオヘッドのアルバム販売。なんとファンが好きな値段を決めてダウンロードできるというもの。ここらへんでも記事になっていますね。
これはまだ始まったばかりですが、カイリー・ミノーグさんは自分のファン専用のSNSを立ち上げたようです。近く新しいアルバムが発表されるようですが、どうなるでしょうかね。
なかなか音楽業界も厳しそうですよね・・・。ちなみにこれ以外でも個人的に思いつくものがあるのでご紹介(ちょっとうろ覚えですが)。
うろおぼえですが、たしか彼らは自分たちの写真が入った空のCD-Rを販売していました。「どうせ、コピーするなら俺たちの写真が入ったCDにしてよ」と開き直っていたような気が。
たしかRemix OKの楽曲を無料でダウンロードさせていたような・・・。ダンス系の音楽はリミックスやサンプリングで広がっていくからでしょうかね。
こうしたイノベーションの手法は音楽業界に限らず、さまざまな業界に応用可能かもしれませんね。個人的に気になるのは出版業界かな。こういう事例をまとめてみるといいかもですね。
ネタ元: Six digital music pioneers | last100